読書と生活

死神の浮力を読了。

 

死神の浮力 (文春文庫)

死神の浮力 (文春文庫)

 

 

伊坂幸太郎作品はほとんど読んでる、はず。文庫化されたものだけだけども。一番好きな作家さん。最初に読んだのはなんだったかな、思い出せないけど、最初に知ったのは映画の重力ピエロだった。

 

ゴールデンスランバーとかアヒルと鴨のコインロッカー、フィッシュストーリーとか、映画を見て原作はどんなのなんだろうと思い読み始めてどハマり。読めば読むほど伏線に気付いたり登場人物に気付いたりして面白い。

 

 

死神の浮力は死神の精度の続編であり、相も変わらず雨の降り続ける中で真面目に仕事をこなす千葉。本人は至って真面目なのにやっぱり人間からするとずれていて笑ってしまう。

 

人間の、普通、な感覚が死神の視線からすると矛盾していたりして、人間のわたしからすると思わぬ新しい見方に納得したり納得できなかったり。

 

可、不可、そして新しく見送りの判断が追加されて果たして今回はどうなるのか。結局予想と違って最高な意味で裏切られてまた千葉を好きになってしまうという。

 

 

最近は本を読む度に読みたくなくなってしまう。何度読んでも面白いのだけど、やっぱり最初に読んだ時の衝撃、感動は二度と味わえないし。まだ一度もその本を読んでいない人になりたくなってしまう。たくさんの本を読めば読むほど、感動を味わえる本が世の中から減っていっていると不安になる。それでもきっと読書はやめられない。

 

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